アメリカに「行かずに後悔」なら「行って後悔!」【カリジャパ!インタビューVol.5 :橋本晃司】

KOJI HASHIMOTO(橋本晃司)インタビュー

カリフォルニアで頑張る日本人や、アメリカと日本を繋ぐ仕事をしている日本人を紹介し、海外で新しいチャレンジをしたい日本人の後押しをするためのインタビュー企画「カリジャパ!」

今回は、現在オレンジカウンティSCチームに所属するプロサッカー選手であり、サッカーだけでなく、アメリカでの新規事業の計画もしている【橋本晃司(Koji Hashimoto)】さんにインタビューを受けて頂きました。

この記事はこんな人に読まれています

  • アメリカやカリフォルニアで働きたいと考えている人
  • スポーツ選手などで自分のセカンドキャリアを真剣に考えている人
  • 漠然と「何かを始めたい」と感じている人

アメリカに来る経緯やきっかけに関して

Q1.アメリカに来ることになった経緯を教えてください。

元々日本にいた時から海外の話はちょくちょくありました。

「オーストリアに行かないか?」と、本田(※本田圭佑選手:2019年時点起業家、プロサッカー選手兼指導者)から話をもらったこともあったんですが、タイミングが合わなかったのと、「俺はアメリカに行きたい」という思いもあったので断っていました。

その1年後また本田から、今度はアメリカの話が来ました。

そのとき言われたのが「家族で行って欲しい」ということでした。

ただ、2部リーグということもあり、ましてやアメリカは物価なども色々高いじゃないですか。

だから「一人で行く分にはなんとかなるかもしれないけど、家族で行くには少し高いかも」しれないなと思って、色々な人に相談に乗ってもらっていました。

そこで、ずっと相談に乗ってもらっていた仲のいい方が、「じゃあぼくらがスポンサーになるからどうだ?」と提案をしてくれて、それを本田にも伝えたところいいんじゃないかと。

その後は、その方が数名のスポンサーの方を集めてくれて、その方達も「面白そうじゃん!」と言ってくれていて、そういう方達の助けもありつつ、今こうしてアメリカに来ることができました。

自分でスポンサーを探したのも、お金の流れを全部綺麗にしておきたいと思ったからです

ぼく個人にお金を出してもらうのではなく、出資してくれた方達にもチームのスポンサーに一度なってもらって、あくまで、ぼくはチームからお金をもらうという形にすれば、出資して頂く会社は広告を打てて、チームは広告料をもらえて、ぼくはアメリカでサッカーができて色々なことを学べるという形で全てが明確で、全員がwin-winの関係になれるなと思ったんです。

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Q2.アメリカに興味を持ち始めたきっかけはなんだったんでしょうか?

正直確固としたものはないんですが、やはり何をするにしてもアメリカって世界の中心にいると感じていたことは大きかったと思います。

経済にしてもスポーツにしても何にしても。

大宮、川崎でプレイしている時、だいたい20代後半くらいの時に、サッカーを辞めた後の人生を考え始めました。

当時ビジネスに通じた友人が多かったこともあり、自分もそちらに興味があったこともあり、「世界の中心で空気を吸ってみたい」と何となくではありますが、考え始めました。

その後、たまたま共通の知人を通して大悟くん(小林大悟選手:2019年時点アメリカのバーミンガム・レギオンFC所属のプロサッカー選手)と食事する機会を持ったり、鈴木隆行(元プロサッカー選手)さんや本田から「チャンスがあれば絶対海外に行った方がいい」と言われていました。

「これはアメリカに一回直接行って肌で何かを感じないといけない」と思ったことが直接的なキッカケだと思います。

Q3.アメリカ行きが決まった時はどう感じましたか?また、不安は感じましたか?

まずは「本当に行けるんだー」と実感が湧いてきて嬉しかったです。

あと自分ひとりで来れた訳ではないんで「いろんな人に支えられてるな」って改めて感じました。

これからは学んだことを活かしたり、還元していかないとなと思っていますし、ぼくにはその責任があると思っています。

(ビジネス面では)とにかく今はいろんな人と会って、いろんな話を聞いて、何ができて何ができないかを自分で選択しながらより具体的な行動に移していけたらと思っています

あと、サッカー面に関して、こちらに来て初めてアメリカのサッカーのことを全然知れてなかったと気づきました。

逆にアメリカから見た日本も同じで、それぞれ遠すぎて見えない部分が多かったんだと来て感じました。

お互いわからない部分が多すぎるからこそ、アメリカサッカーに対してネガティブな感情を持っている人も日本では部分的にいました。

そういった方達中には、アメリカに拠点を移すことに対して「まだ日本でプレーした方がいいんじゃない?」という意見もありました

ただ来てみてわかったことですが、アメリカにはレベルの高いチームや可能性の高いチームもありますし、チームだけでなく、身体能力がずば抜けて高い人や、技術レベルの高い人もいるので、僕個人的にはアメリカサッカーに抱いた感想はとてもポジティブなものでした

そして、異国の地でトータル的にトライしていきたいと思っていた部分が強かったので、「自分で決めた以上は行って頑張ればいい」という思いで日本を出発しました

また、スポンサーの方含め、ビジネス関係者は「いいじゃん!行ってこいよ!」や「いろんな経験できると思うよ!」というプラスの意見が背中を押してくれたことも勿論ありますし、

そういう方達の意見の中には「アメリカに行きたくてもいけなかった人や、興味を持っていてもいけない人たちもいるんだから行った方がいいよ。肌で感じたことが今後の人生で活きてくると思うよ」というアドバイスが多かったです。

サッカー界とビジネス界、両方の世界から様々な意見を頂けて踏み出すことができました。

ただ日本でサッカーをやっていたら、アメリカにサッカーで憧れるということはまだないと思うんですよね。

MLSリーグは大きくはなってきているものの、それでもやはりヨーロッパの方がまだ上で、「アメリカは日本より下だ」と考えている人もいると思います。

(アメリカと日本は)どっちもタイプが違うんですが、技術では日本がやはりうまいです。一方でフィジカルではアメリカの方が強いです。

じゃあどっちが勝つかと聞かれると100パーセントこっちが勝つとも自分は言い切れません。

ぼくの場合はフィジカル面がない選手なので、まともにやりあうと100パーセント競り負けます。

その中で技術を活かそうと思ったらどうすればいいのかということはやはり学ぶことができました。

日本人とサッカーをしていたら考えもしなかった「新しい発見」をしながらするサッカーはやっぱり楽しいですし、まだまだ俺は上手くなれるかもと思えました。

メンタル的な部分でいうと、日本人は「自分がどう見られるか」ということを気にしがちですが、アメリカは「自分が一番」って思ってて自分を全面に出してくる人が多く、

「自分が世界一」というスタンスでプレーをしてる人たちばかりなので面白いです。

そういう人たちが集まって、一つになれば本当に強いチームになるのになと思いました。

まだ一つになってるのは見たことはないですが(笑)

(サッカーに関しては)ヨーロッパはこういう強い個性をまとめて結果を出しているアメリカの究極体なのかなと改めて感じましたね。

いざ日本からアメリカにきてみて

Q4.日本からアメリカに来てサッカー以外で面白いなと感じている部分はありますか?

凄い細かい話になるんですが、ヨーグルトあるじゃないですか?(笑)

日本だと開けやすいように出っ張りあるじゃないですか?アメリカで俺の買ったやつはないんですよね(笑)

「え、どうやって開けるの」みたいな。

あと、中身をパンパンに入れていたりだとか。

日本にいた時は気づかなかったんですけど、日本はそういう気配りが強い国だなと改めて気づかされました

アメリカは「いやちゃんとパックしてるじゃん?あと開けるのはお前らでしょ?」みたいなスタンスなんですよね(笑)

日本は「開ける時も開けやすいようにしてあげないといけないな」とまで考えているんですよ。

これはヨーグルトだけでなくて、こういうちょっとした部分が色々なところで感じられます。

アメリカはお客さんファーストじゃなく「サービス提供者」と「受け手側」が対等でビックリするときはありますが、それで成り立ってるからいいと思います

日本は逆に細かい気配りが全てにおいて行き届いていますよね。

そう考えると「日本しか知らないで日本にいる」のと「比較ができる目を持った上で改めて日本を感じれる」のでは大きく違うと思いますし、来た意味があったと思います

あと、みんな家族ファーストで、出かけるのもみんな家族単位で行動するのでそういうのは自分にとっても子供中心の生活リズムに変わったこともあり、いい影響がありました。

Q5.現在のところアメリカと日本どちらが過ごしやすいですか?

そうですね、日本はきちっとしていますし、アメリカは緩すぎる気もするので中間くらいがいいですかね(笑)

ただ、ぼくはどっちも好きです。

ぼくは割りと几帳面なので、はじめにこっちに来たときは「え、なんでなんで?」と戸惑う機会も多かったんですが、こっちに来てしまった以上はそう感じていてもしょうがないですし、受け入れるしかありませんしね。

そう考える少し気が楽になりました。

Q6.現在数名の仲間と事業を始める予定だと小耳に挟んだのですが、詳しく教えてもらってもいいですか?

まず、今一緒に何かやろうと思っている仲間と会えたのは本当に偶然でした。

たまたま大吾くんが「(自分と)同い年の人が西海岸に来るから」と紹介をされて、その方がサッカー関係の仕事をしていたこともあって「折角だから会ってみたい」と言ってくれたこともあり、会う約束をしていました。

その方が当日にもう一人連れてきた人がいたんですけど、その人が今一緒に事業プランを考えている人なんです。

その後も、何回か会う時間があり、ある日その人と話してる時にふと「アメリカどう?」って言われまして。

「日本もアメリカも好きなんで、どっちも行き来しながら仕事できたら最高ですよね」って答えたら、「そういう風になるようにしたらいいじゃん」って言われまして

それがこちらでビジネスを考え始めるきっかけになりました。

こちらでは日本ほど気配りに関しては考えられていないので、そういったものを日本から輸入したりなどなど、、これからいろんな人から意見をもらいつつ、稼働をしていく予定です。

本当にたくさんの人たちからご提案やアドバイスをもらえるので、近いうちに何かしら形にしていけたらいいなと思っています。

橋本晃司さんの今、そしてこれから

Q7.新しいことを始めようとした一番の動機を教えてください

ぼくはサッカーが大好きなので、いつかサッカー界に還元できたらいいなという気持ちがあります。

ただ今は難しいと思っています。というのも

一つ目にトップチームのコーチや監督、解説のようなサッカーに関連するお仕事はスーパースターから埋まっていくという現状と、客観的にみても自分はそのようなスーパースター選手ではないということ

二つ目に自分のサッカー選手としてのキャリアが終わった後の方が長いのに、終わったときに「サッカーだけしか知らない」っていうのは、、、と思っていました。

ぼくは割りと日本にいる時からサッカー界だけでなく、いろんな世界にいる方々となるべくご飯に行ったり、会うようにしていました。

その中には大手企業に行った同級生、それこそ今スポンサーをしてもらっている社長さんなどたくさんの方たちがいます。

色んな所で活躍している話を聞いていて面白そうだと感じましたし、そういう方たちのように他のことにトライできたらいいなと思っていました

そんな中皆さんが興味を持っていたり、実際仕事をしていたりしたのがアメリカでした。

その皆さんとのお付き合いを経て、夢を実現させてもらったわけですしね。

人との繋がりが何かを生むし、そういう意味で色々な人との交流が(新しいことを始めた)きっかけになったと思います。

Q8.アメリカで橋本さんを変えるような印象深い人との出会いはありますか?

誰という個人を指すことではないんですが、

こちら(アメリカ)で生活している人ってやっぱりすごい強いメンタルがあって、何かしら厳しい壁を乗り越えてきているからか、アメリカ人に近いくらい「自分に自信を持っている人が多いな」って印象を受けました。

アメリカで成功している日本人全員からそれを強く感じられました。

自分に自負を抱えていて、難しい問題をクリアしてきたからこその誇りがあり、そこからくる余裕もまた感じます。

みんな必死に頑張って、今の生活を手に入れたんだろうなと思い、やはり自分から行動することの大切さは感じましたね。

そういう人たちの苦労話とかを聞くと「修羅場かいくぐって今があるんだろうな」って、誰っていうわけではなく、出会った人皆さんから感じましたね。

Q9.読者の方へのメッセージはありますでしょうか?

チャンスがあるのであれば、アメリカに来てみるといいと思いますよ。

来たから言える部分もあるんですが、「行かずに後悔」なら「行って後悔」だと思っています

僕は来てみて色々な出会いもありましたし、経験もできましたし、自分のためになることが多かったので、何かチャンスがあるのであれば来た方が僕はいいと思いますよ。

橋本さんを支えたスポンサーの方々

株式会社シーレ

 白岩克也さん

株式会社big ones

 三浦大岳さん

株式会社ロハスタイル

 木村友貴さん

大真グループ

 大塚真弘さん

YKプランニング株式会社

 金村三宏さん

撮影場所(橋本晃司さんの好きなビーチ):ハンティントンビーチ 

写真・取材:KAZU

橋本晃司プロフィール写真

プロフィール

橋本晃司(Koji Hashimoto)

2018年にカリフォルニア州オレンジカウンティ に拠点を移し、現在はオレンジカウンティSCにてプロサッカー選手。アメリカで活躍する数少ない日本人サッカー選手。
またサッカーだけでなく、ビジネス面においても現在事業計画を作成しており、サッカー選手として異色のキャリアを構築している。
橋本晃司さんのインスタグラム