カリジャパ!インタビュー

「自分で強くなるしか這い上がれなかった」甘くはなかった"アメリカで働く"ということ【カリジャパ!インタビューVol.2 :田島 慎也】

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カリフォルニアで頑張る日本人や、アメリカと日本を繋ぐ仕事をしている日本人を紹介し、海外で新しいチャレンジをしたい日本人の後押しをするためのインタビュー企画「カリジャパ!

今回は、23歳の時にに勤めていた大企業を8ヶ月で辞め渡米し、現在はカリフォルニアでマネージャーとして働いている【田島 慎也(Shinya Tajima)】さんにインタビューを受けて頂きました。

こんな方におすすめ

  • 今やっている仕事がつまらなく、アメリカや海外で働いてみたい人
  • 将来自分の会社をつくってみたいと考えている人
  • 社会人から海外で留学を考えている人

アメリカにくる前のサラリーマン時代の自分

Q1.カリフォルニアにくる前は何をやっていましたか?

もともと東京の大手電気メーカーで法人営業として8ヶ月だけですが、働いてました。

具体的にはリニアモーターカーやUPSを大手のクライアントに向けて売ってましたね。

8ヶ月で辞めた理由は「このまま大企業の末端で働いていても力がつかない」と思ったことです。

もともと小学校くらいから経営者になりたいと思っていたのと、当時自分が22歳で、上司が30歳くらいだったんですが、業務内容も同じようなことをやっていて、「8年間経って同じことをやって、なんのスキルがつくんだろう?」って思ったことも要因です。

ただ、大企業に辞めた時に、不安は特になかったんです。

なんとかなるだろう」って思っていたのと、大学受験や大学の時にやっていたテニスも含め割と勝っちゃったりして、うまく回っていて、あまり過去に大きな失敗はしたことがなかったとなんとかなってきたからだと思います。

まあ、簡単に言うと天狗だったんですよね(笑)

Q2:なぜ、カリフォルニアに来ようと思ったんですか?

もともと、アメリカに行きたい欲は小学校くらいの時からあって、両親からも「大学の時にアメリカに行け!」とは言われてたんですが、大学時代の生活が充実してたこともあって結局行かなかったんです。

はじめ、UCアーバイン校への留学生というステータスで来たんですが、理由は「いち早くアメリカに行けるから」と思ったからです。

と言うのもこの学校は英語のスコアもあまり高くなくて入れたんですよね。

今の自分のスコアでも行けるところってなったら自然に決まった感じです、時間が勿体無いと思ってたんで(笑)

ただ、実は辞める相談を会社にした時は、会社が授業料全部出してあげるから会社から行っておいでっていう感じだったんです。

でも僕は「アメリカでパワーアップしてアメリカに残ってやる!」という気持ちが強くあったので丁寧にお断りをさせてもらいました。

会社に行かせてもらって、すぐ辞めるという選択肢もありましたが、僕の倫理観的にそれは流石にないなと思って。

自費でいくにあたって、自分の会社員時代で貯めたお金と、親に少しサポートをしてもらいようやく念願のアメリカに来ることができました。

全く相手にされない。甘くはなかったアメリカでの生活

Q3:カリフォルニアに来てから何をしましたか?どんな苦労がありましたか?

もともとフィリピンに旅行に行った時に偶然出会ったアメリカ人の友達がいて、その友達の弟が偶然カリフォルニアのロングビーチ(田島さんが通うことになる大学のすぐ近く)にいたので、その人を頼りにさらにアメリカ人の友達を増やしていきました。

僕らが通う事になる学校のESL(英語が第二言語向けの外国人英語スクール)って英語の学校なので、当然アメリカ人はいないので、率先的に自分で動いて作りに行ったという感じです。

でも苦労したところは、実は「英語」でなくて、「文化の違い」でした。

日本って自分の言いたいこととかやりたいことって空気を読んでくれたりするじゃないですか?

アメリカでも多少は空気読んでくれたりもするんですが、基本的には自分から会話でもなんでもリードしないと相手にされなかったです。

自分が外国人であることは彼らの考慮の内には入っていないんですよね。

例えば自分が英語あまり喋れないことも、ちゃんと口に出して言わないといけないですし。

マンツーマンで話すときは多少マシなんですが、四人などの大勢で話すときなんかは特に、相手にしてもらえませんでした。

彼らにとっては恐らく相手にしてないという感覚すらないと思うんですが、僕にとっては楽しく喋っている彼らの輪に入っていけなかったので、辛かったですね。

正直こっちに来るまでは会話のトピックも振ってもらえると思ってましたし。

それを打開したのは自分から話しかけたり、テーマを振ったり、黙らないことでした

かといって、常にアメリカ人といた訳でもありません。

ESLに入ると留学生同士のパーティーのようなものが開催されるんですが、そこにも積極的に顔を出していました。というのも留学生といた方がスピーキングは伸びたからです。

やっぱりアメリカ人と遊んでいると、彼らが喋ることが8割ほど時間でいうと占めてしまうため、スピーキングは伸びないですが、留学生はこちらが喋りかけないと喋らないので喋る機会は増えますよね。

そういう意味ではアウトプットの時間が増えました。

Q4:今どんなことをしているんですか?

今はSEO(googleなどの検索エンジンでサイトの順位をいかにあげるかなどのマーケティング)のマネージャーとして働いていますが、フロントデザインのディベロプメント含むエンジニアの仕事や、ハイアリングマネージャーのような人事面も担当しており、今後は自分でも会社を作る予定です。

これらは日本に来る前は一個もやったことなくて、全てこっちで初めて仕事として始めました

先ほどの大企業の話にも繋がってくると思うんですが、やはり日本の大企業に勤めていると、こういうことをやる実力があっても、やる機会がないんですよね。

現在はベンチャー的な小さい会社で働いていることも影響は大きいと思うんですが、かなり自分の最良が大きい仕事も回ってきます。

働いて感じている日本の大企業とこっちのスタートアップの違いは、大企業は与えられて役割だけこなしていればよかったんですが、アメリカだと自分の裁量が大きい分、会社のプロフィット(利益)に自分が貢献しているかを考えながら仕事をしなければいけない点ですかね。

勿論英語でのコミュニケーションを測る機会も多いんですが、アメリカで働く上でやっておいてよかったなと思う点は実は「英語」ではなく、自分の「専門性」を常に磨いておいたことでした。

これは日本の時もアメリカの時もそうなんですが、僕はSEOに関するオンラインコースを受けたりですとか、日々勉強をしていたことで自分の仕事の専門性を磨き続けていました。

それがないとアメリカ人たちと対等に話すことができないですよね、当然英語はネイティブと比べると劣る訳ですから。

英語に関して僕が注意していることは、日本語の3倍くらい大きな声で話していることです。

意外と声を大きくしていうと理解してもらえたりするんですよね、僕のイメージ的にアメリカ人は耳が悪いんじゃないかと思うこともあるくらいです(笑)

例えば出川哲朗いますよね?彼は英語の文法とか全然知らないと思いますが、大きな声で自信持って話すとアメリカ人は少なくとも理解してくれようとします。

日本人は特に声が小さいと思うので、アメリカ人と仕事するときは文法だとか語彙だとか間違ってるかもしれないという意識を捨てて、恥ずかしがらずに、ハッキリと、大きな声で話すことを心がけるべきだと思います。

Q5:カリフォルニア仕事を見つける上でのどんな苦労がありましたか?

苦労しかしてないです(笑)

アメリカは外国人に容赦ないなって毎日思ってますね。

経験値がない僕のような若者はぶった切られますし、日本でいかに名門の大学を出ていようがこっちでは鼻くそ扱いです(笑)

会社の面接でもアメリカ人と同じパフォーマンスを求められますし、外国人扱いはしてくれないんですよね。

だからこそアメリカ人より仕事面で勝っていなければ仕事なんか取れないですよね。

僕は23で渡米して、そこでは就労経験なんかほとんどないようなものでしたし、昔の仕事内容は営業だったので、こっちでアメリカ人に対して営業の仕事なんかできないじゃないですか。

そうするとこちら仕事の応募する時は業務経験として見てくれないんですよね。

日本でいくら大企業で働いていようが、こちらとしては関係ないです。

ポジションや何をやっていたのかが最も優先的に見られるので、凄い苦労しました。

日本だと新卒で雇ってくれますよね?アメリカでは新卒という概念がないので、日本の大手のような上流の企業になればなるほど、インターンシップやサイドプロジェクトなりで、就労経験を持ってる学生しか雇わないんですよね、これは「アメリカ人ですら」です。

留学生に限らず、ロサンゼルスを中心とするカリフォルニア南部ではアメリカ人でも仕事を取るのが本当に難しいので、最低限食っていける仕事を一旦見つけて、ずっと働いている人も多い印象を受けます。

そうでもない限りは誰でもできるような簡単な仕事しかもらえないですよね。

僕はアメリカ来て3ヶ月後くらいから自分のサイドプロジェクトをやり始めてました

将来にはSEO関連の仕事をアメリカでしたいと思っていたので、SEOに関する専門サイトを制作をしていました。

そうでもしないと実際に使えるという証明や説得力を持たせることができないですからね。

実感する日本との大きな違いと伝えたいメッセージ

Q6.日本とアメリカで大きく違う点はなんだと思いますか?

これは僕の仕事柄感じることなのかもしれませんが、ソフトウェアの発達具合が大きく違うと思っています。

アメリカってアプリなどのソフトウェアがとても発達しているので、すぐ全世界にリーチができるんですよね、文字通りアプリが世界を変えたこともfacebookやgoogleを始め沢山起こってます。

カリフォルニアは、音楽聴くならアップル、検索ならグーグルのように、ソフトウェア企業がその最先端をいっています。日本でももっともっとソフトウェアに大きく力を入れるべきだと思っています。

どんな産業でも、その産業をカバーするようなソフトウェアカンパニーがカリフォルニアにあるので、その企業が税金を払って州が成り立つような仕組みをカリフォルニアが作っているんですよね。

Q7.今後はどうされる予定ですか?

僕は既にこっちで結婚したのと、近々起業もする予定なので日本に帰るつもりはないです。

日本に戻るとしても親に会うやら、商談があれば戻るか、あとは老後に戻るかなってくらいだと思います(笑)

そんな中でカリフォルニアに来てよかったなって思うことは、自分が色んな面でスキルアップしたことですね。

日本だと旧帝大卒業や大手企業への入社で多少天狗になっていましたし、自信が保たれてたんですが、アメリカでは「自分は何もできない最底辺の人間なんだ」という実感が自分の考え方を大きく変えてくれました、何故ならアメリカに来た瞬間に全てがうまくいかなったからです。

アメリカでは本当に自分はゴミカスレベルで、日本とは違う「本当の意味での資本主義」で、自分はお金もなかったですし、自分で強くなる以外で這い上がる方法がなかったんですよね。

まだまだですが、それで自分は多少強くなれたのかなと思います。

正直な話、親からのプレッシャーもすごくて、仕送りも早めに止められて、成功するまで帰ってくんなって言われています(笑)

だからこそやるしかねえっていう環境があったんで、自分は強くなったんじゃないかなと思います。

Q8:これを読んでいる読者に向けてメッセージ

アメリカで働きたいんだったら、自分みたいにポーンとくるんではなくて、しっかり日本で就労経験を積んでから来た方がいいと思います。

自分は運がいい方で、自分の周りにいた同じような境遇の人たちは仕事が取れなくて9割くらいは帰っていました。

もし今いる大企業で「仕事つまらないな」と思っているんだったら、ベンチャーに行くとか、外資に行くとか、日本でしっかりポジションをとってから来ないと、アメリカに来ても相手にされないと思った方がいいです。

自分がつまんないなって思っている仕事をアメリカでレジュメに書けないですからね。

厳しいことを言うようですが、日本で成功してない人がアメリカに来ても何もできないと思いますよ。

撮影場所(しんやさんの好きなビーチ):サンタモニカビーチ 

写真・取材:KAZU

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プロフィール

田島 慎也(Shinya Tajima)
1993年生まれ。九州大学を卒業し、大企業に就職するも8ヶ月で退職。その後、カリフォルニアに渡米し、ビジネスを勉強し、現在ロサンゼルスのベンチャー企業でマネジャーとして働く。個人メディア「カリフブログ」ではSEOや英語、アメリカの情報などを発信している。
しんやさんが運営するカリフォルニア在住の日本人の情報発信サイト「カリフブログ」はこちら
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  • この記事を書いた人

KAZU

カリフビーチの管理人。趣味はサーフィン。OCに住んでおり、南カリフォルニアのインスタグラムスポットを暇さえあれば探している。

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